ヴィーガンで旅するヨーロッパ 2021(6)帰国・自宅待機編
ヴィーガンで旅するヨーロッパ 2021 第2弾 2020版はこちら=>
- (1)準備・コロナ禍の出発編
- (2)オーストリア・ウィーン編
- (3)ドイツ・ミュンヘン及びワイマール編
- (4)チェコ編
- (5)ドイツ ・ベルリン編
- (6)帰国・自宅待機編
- (7)旅のTips(ヒント)編
帰国、PCR検査、自宅待機
成田空港到着後、空港で様々な確認があり、その後PCR検査を受けて無事に帰宅しました。それから14日間の自宅待機です。帰国の手続きや待機中のMySOSアプリを使った居所確認、健康報告の紹介をします。
ページ目次:
- 18日目
c. ベルリン空港でチェックイン d. 帰国便、チューリッヒ乗換え e. スイス航空の帰国便、成田行き - 19日目
a. 成田空港到着、帰国後の手続き・PCR検査 - 帰国後の待機期間
a. 帰国後14日間の待機生活 b.「待機」とは c. 健康状況報告 d. 居所報告 - 旅のまとめ
a. コロナ禍の旅について b. ヴィーガンについて c.最後に(コメント&仲間募集)
旅のTips(ヒント):
18日目
ベルリンで人気のヴィーガンドーナツを食べて、ベルリンでのTo doリストを完了。友達に車で送ってもらいベルリン空港に向かいました。往路はスイス航空でベルリンかチューリッヒ乗り換えで成田空港のフライトに乗ります。
スイス航空カウンターでチェックインを済ませてひと安心。チェコビールやヴィーガン食品でいっぱいのスーツケースでしたが、重量オーバーにならなくて良かった。ベルリン空港でのチェックインの際に、日本入国のために確認されたのは以下の3つ。いつもとは違うので注意が必要です。
1. コロナの陰性証明書
2. コロナ対策の質問表のQRコード
3. My SOS 入国者健康居所確認アプリ
MySOSのアプリを入れてなくて、その場でApple Storeからダウンロードして無事チェックインできて良かった。
お世話になった友達にお別れして、セキュリティを通って搭乗ゲートに向かいました。
いつもは空港内の免税品店で最後の買い物を楽しむところなのに、今回は帰国に必要なアプリ登録をしていてそれどころではなかった。コロナ禍の海外旅行は帰国の入国準備が大変です。(実際は、空港に到着してからゆっくりアカウント登録しても大丈夫でした。)
チューリッヒ行きの搭乗ゲートに着くと、かなり多くの搭乗客が待機していて、やはり機内は満席でした。ヨーロッパ内のフライト移動は、マスク着用は必須という条件がありますが、コロナ以前の状態に戻っているようでした。
ベルリンから約1時間半でチューリッヒに到着。チューリッヒでは乗換時間40分。その間に出国手続きを済ませて、日本行きの便へ乗換えをする必要があるので結構ドキドキしていました。実際、急ぎ足で飛行機を降りてから、どこに行っていいかよくわからずかなり焦りました。
夜10時を過ぎているので、空港の係の人が誰1人いない。すがる思いで足早に前を行く日本人らしい女性に声をかけ、同じ日本行きの便に乗るので一緒に行くことになりました。先に進むとCustoms Claimと書かれた文字があり、エスカレーターで降りて行くと、出国審査デスクの人が待ち構えたように対応して数秒で完了。
そして、人っ子1人いない空港内の電車に乗り込み(1人だと本当に怖かった)、国際便のあるE棟へ移動。走って搭乗ゲートに到着したのが出発15分前。その女性マコさんがいなかったら迷って完全乗り遅れるところでした。
Tips 22: 余裕を持った乗り換え時間を確保し、夜間の乗り換えはできるだけ避けよう。
なんとか成田行きの国際線に搭乗するとすぐに乗客搭乗完了のアナウンスが。やはり私たち2人が最後だったみたい。
機内の様子
1. 座席
日本行きのスイス航空の国際線は、やはり人がまばらというかかなり少ない。3席+4席+3席が1列としたら、1列に一人か二人が座っている感じでした。私は3列シートを一人で使って、たまに横になって寝て過ごせました。
もはや、1つの席でずっと長時間座っている従来のフライトがもう考えられない状態です。
帰国時の必要書類
離陸後すぐに、入国のための必要書類が客室乗務員から配布されました。健康のための質問書と宣誓書、あとは通常時でも記入する税申告の紙。
宣誓書は日本語のものが最後一枚だったので、それをもらえて良かったけれど、これは予め印刷して持って行った方が安心だと思いました。
機内食
予め頼んでおいたヴィーガンの機内食を食べました。夕食はトマトソースのパスタ、朝食は野菜ときのこのソテーで、味付けも良くてとても気に入りました。ヴィーガンの機内食は過去6回以上は食べています。パスタと野菜など内容は大体同じなのですが、大抵味がイマイチです。が、このスイス航空の機内食は今までで一番美味しかった気がします。ちなみに去年復路で使ったAir Franceは最低でした。
睡眠
帰国便では映画を見る暇もなく死んだように寝ていました。行きでは一睡も寝れなかったのに。旅行中18日間歩き通しだったので、体が完全に疲れていたんだと思います。たまに寝転がって足を上にして、血の巡りをよくするようストレッチをしました。こんなこともできます(笑)。
19日目
成田空港到着後は、空港内で様々なコロナ対策関連のチェックポイントがあり、次々と移動しながら書類の提出や確認作業が厳かに行われます。
・機内から降りたらまず椅子に座らされて用紙が配られます。記入が必要な健康の報告書と、待機期間中の注意事項の用紙だったと思います。
・それから順番に、健康の報告書や誓約書を提出したり、質問表のORコードを提示します。
- 現地でのPCR検査の陰性証明を提示
PCRの陰性のPDFファイルをスマホで提示しました。電子書類の場合は、あとでそのPCR結果のpdfファイルをメールで送るよう求められます。 - 空港での唾液のPCR検査
検査会場で試験官のような容器を渡されて唾を1.5cm くらいまでの線まで溜めて蓋を閉めてサンプルを提出しました。
- アプリ登録の確認
検査結果が出るまで、必要なスマホのアプリの確認や、待機期間中のアプリの使い方の指導があります。
*スマホのアプリ登録でやり方がわからなければ、担当者が1人ついて丁寧に教えてくれます。帰国前に慌てて登録してなくても大丈夫という印象を受けました。
- PCRの結果通知
最後に、空港で実施したPCR検査の結果を聞いて、陰性であれば陰性証明書をもらいます。
これで一連のコロナ関連の作業は終わりとなります。
それからは、通常の入国審査を経て荷物を受け取り、税関を通ってやっと入国ゲートをくぐることができます。
実は搭乗したスイス航空から荷物を積み遅れたというメッセージが届いていて諦めていたのですが、念のため荷物受け取りレーンを確認したら、自分のスーツケースを見つけたので良かったです。
そうして税関を通って、フライトが成田空港に着いて2時間後の午後7時にはゲートを出れたので、かなりスムーズに一連のコロナ関連の入国手続きができた気がします。そこから駐車していた自分の車に乗って無事に帰宅してひと安心。私は成田空港から車で約1時間で帰れるので楽ですが、地方の人は公共交通機関が使えないので大変だと思います。これから「14日間の待機生活」が始まります。
帰国後の待機期間
待機期間中は、MYSOSというスマホのアプリを使って、報告を行っていきます。
まず、帰宅したらすぐに待機場所登録を行い、翌日からMySOSアプリで、毎日、居所確認(ビデオ通話とボタン報告)と健康状態報告を行います。
私の場合:帰国後2、3日は死んだように寝ていました。時差ぼけもあるし、疲れが溜まっていたんでしょう(笑)。その後は、毎朝ランニング兼ウォーキングをして、在宅で仕事をしていました。あとは買ってきたものを整理したり、このブログをひたすら書いて過ごしていました。
私も誤解していたのですが、これは「隔離」ではなく「待機」と呼ばれていて、待機中、絶対外出してはいけないというルールではないようです。下記のMySOSアプリ表示をみると、「不要不急な外出を避けて自宅にいてください」と書いてあり、緊急事態宣言と同じレベルなの?と思ってしまいました。
アプリ表示
14日間の待機に関して、下記のような注意事項が健康状況報告の際にアプリで表示されます。
・自宅で待機し、安静にお過ごしください。
・不要不急な外出を控え、やむをえず外出する場合には、マスクを着用し、公共交通機関を使わないでください。
・手指の手洗い、アルコール消毒を徹底してください。
★健康状態報告は、アプリ上で下記2つの健康に関する質問に毎日答えます。
「帰国者かその家族の方に
- 37.5度(99.5度F)以上の熱がありますか?
- 咳、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、強いだるさ、息苦しさ、その他の風邪の症状がありますか?」
という質問です。
★居所報告は、ビデオ通話と現在地報告ボタンの2つの方法で確認があります。
- <ビデオ通話>1日1回、ビデオ通話で居所確認があります。まず通知がきてその後にビデオコールがあり、それに応答すると30秒間ビデオで顔を録画して報告します。
- <現在地報告ボタン>現在地報告のお願い通知メッセージがあると、現在地報告のボタンを押して報告します。ボタンを押すだけなので一瞬で終わります。
現在地報告のお願い通知が来ていない時、あるいはその通知が来てずいぶん経ってから報告ボタンを押してもエラーとなります。通知後1時間以内であればボタンを押せた気がします。
Tips23: 所在確認通知のタイミング
2、3日もすると通知のタイミングがわかってきたのでそれなりに予測ができるようになりました。
今回、コロナ禍の海外旅行は去年に続き2度目でした。旅行前は、訪問国の入国制限がいつ変更になるか分からず最後まで行けるかどうかが不安でした。旅行中は、入国や帰国の手続きに時間がかかり、やはり通常時の海外旅行にはないストレスを感じます。
旅行中行ったコロナの入国規制に関する主な手続きは
・ドイツ入国のWeb登録
・帰国に必要なPCR検査
・帰国時に必要な手続き などです。
しかし終わってしまえば、現地の入国も日本への帰国もスムーズにできたので、「やはり心配しすぎだった」という思いもあります。が、心配していた帰国前のPCR検査など、現地の友達に助けてもらったのでうまくできましたが、全くの1人旅だと、ドイツ語圏だったのもあり、かなり難しかったと思います。
また、ワクチン摂取が進むドイツでは、建物に入る際にワクチン摂取証明書の提示などの規制はありましたが、ポストコロナ禍のような賑わいがあり、当時の日本とは別世界で新鮮でした。ワクチン摂取が進み、コロナがひと段落した安定感が伝わっていました。
そして、自分もワクチン摂取をしているので、コロナ禍の海外旅行ではありますが、去年とは違い安心して旅ができました。帰国してからもコロナ感染の不安なく待機期間を過ごすことができました。今回思い切って行って良かったと思っています。
今回いろいろなヴィーガン専門店やヴィーガンオプションのあるお店に行き、新たな発見と可能性を見つけることができました。
注目点:今回気になったヴィーガンのテーマは下記の7つです。
・健康食品・コスメや健康食品を販売するお店でのヴィーガンカフェ運営
・チェコのナチュラルコスメ
・地域の名産のヴィーガン料理
(シュニッツェルSchnitzel、カリーヴルストCurrywurstなど)
・ブルーポピーシード
・卵の代替えパウダー
・代替肉を応用したメニュー (タコス、ケバブなど)
・ヴィーガンドーナツの可能性
ちなみに去年のの注目点は下記の6点でした:
- 地元の野菜市
- ヴィーガンカフェ
- ヴィーガンカフェに併設の健康プログラム
- Bio ショップなどのオーガニック、ヴィーガン専門店
- 中東のヴィーガン料理
- 海外での健康食としての日本食材の利用
主な反省点:ヴィーガンカフェだけでなく、ヴィーガン関連の食品製造所などを訪問できれば良かった。今回はコロナで難しかったのですが、ヴィーガンクッキングの講習が受けれれば良かった。
現地の友達の暖かいサポートのおかげで無事にそして充実した旅ができました。今回訪ねた現地のどの友達からも、” You are my guest.”という言葉をかけてもらいました。「おごるから大丈夫」という意味以上のものを感じ、そのたびにこの言葉に感動してそして甘えてしまいました。
ヨーロッパの方のホストとしてゲストを歓待する精神は、日本の「おもてなし」と通じるものがあります。それよりもっと明確に「私はあなたのホストだから任せて」という責任感の意思表示みたいなものを感じました。
今回ホストになってくれた友達がまた日本に来た時は、しっかり感謝を込めてホストとしておもてなしようと心に決めました。こうやって国を超えた友情の絆が深まっていくんですね。早くコロナが落ち着いて外国人旅行客が自由に日本へ入国ができるようになってほしいです。(2021年10月31日)
コメント及び仲間募集:
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