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ヴィーガンで旅するヨーロッパ2020(3)フランス・シャモニー 編

 

ヴィーガンで旅するヨーロッパ(3)フランス・シャモニー 編

今年2020年の秋、スイスとフランスに行き、「ヴィーガンで旅する」をテーマに、ヨーロッパで盛んなヴィーガン(完全菜食主義)に注目して、新しい旅をしてきました。

コロナ禍の旅での心配や苦労、現地の状況などを交えて旅の報告していきます。
また、海外旅行の準備や旅を楽しむための旅のTips(ヒント)も紹介していきます。
 

ヴィーガンで旅するヨーロッパ

フランス・シャモニー モンブランでハイキング Hiking in Chamonix-Mont-Blanc

シャモニー モンブラン(Chamonix-Mont-Blanc)は、ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)の麓1035mに位置し、世界でも有数の山岳リゾート地で有名。夏はハイキング、冬はスキーで多くの観光客が集まる街。アルプスの山々の景色が真近に見え、とても素敵な街です。

ご縁があって、去年2019年の9月にこのシャモニー で、発酵料理研究家の大瀬由生子先生と日本の味噌講座を開催するためにこの土地を訪れました。この際の様子はこちらのブログ記事「大瀬由生子先生のヨーロッパ味噌講座ツアー(4)「暮らすように旅する」フランス編」に書いています。
雄大なアルプスの山々に囲まれたシャモニーの美しさに感動し、今年、再度訪れることにしました。
シャモニーの公式観光案内パンフレット(日本語)はこちら
ページ目次:

旅のTips:

Day3a. タンポポのヴィーガン味噌ラーメン

スイスのローザンヌから列車を乗り継ぎして、山岳列車で美しい景色を楽しみながら昼前にフランスのシャモニー に到着。
山岳列車では、シャッターチャンスがたくさんでワクワクでした。

シャモニー 駅到着後、すぐに駅前通りの日本食・ラーメン屋「Tanpopo(タンポポ)」に直行しました。実はこのタンポポで、去年「味噌講座」を開催させて頂き、その際大変お世話になったオーナーシェフの有本さんに会いたくて。

突然の訪問でビックリさせてしまったけれど、有本さんが元気そうで良かった。
早速、有本さんの特製「味噌ラーメン」を注文。
「ヴィーガンでお願いできますか?」と聞いたところ「大丈夫!」の返事。
これはかなり嬉しい!!
やはりフランスですね。ベジタリアン ・ヴィーガンの人が多いらしい。

外のテーブルでアルプスの山々を見ながらヴィーガン味噌ラーメンを堪能。
スープはもちろんのこと、トッピングのメンマがシャキシャキで美味しい!
この瞬間、シャモニー にまた来れて良かったと実感しました。

そしてラーメンを食べている間に、あっという間に店舗が満席になってその人気ぶりに感動。
そのまま、スーツケースをガラガラ引いて、去年滞在してとても気に入ったキッチン付きのアパートメントタイプのホテルにチェックイン。
なんとか早く部屋に入れて良かった。
着替えをして早速ハイキングへ!

Day3b. エギュイユ・デュ・ミディへ ー Aiguille du Midi 3842m – Chamonix Mont-Blanc, France

シャモニー 滞在中の唯一の晴天の日なので、午後からの出発でしたが思い切ってシャモニー 観光のスーパーハイライト「エギュイユ・デュ・ミディ展望台(Aiguille du Midi 3842m)」に登ることにしました。
ヨーロッパの最高峰モンブラン(4810m)を間近に眺められる世界でも有数の展望台。

急いでそのゴンドラ乗り場に行き、午後2時発のゴンドラに滑り込みセーフ。
ただその日、ゴンドラは中間駅のブラン・ドゥ・エギュイ(Plan de l’Aiguille 2317m)止まり。ハイライトの最終駅の展望台3,842mまでは工事で行けないとのことで残念!!

しかし、私は去年その展望台に行っているし、ハイキングするのは途中駅からなので良しとします。その分値段もお安いし。
このゴンドラ、結構いいお値段がします。
ちなみに、2020夏シーズンはAiguille du Midi 3777mまで、往復で65ユーロ(約8,000円)、途中駅まで往復34ユーロ(約4,200円)でした。

ゴンドラに乗ってあっという間に2,317mの中間駅ブラン・ドゥ・エギュイへ。
そこはもうアルプスの山々で囲まれた光輝く楽園でした。
眩しい日差しの中、早速、山小屋のテラスでのんびりビールを楽しむ。
やはり、思い切ってここにきて良かった。

去年はここから尾根を横断して氷河駅に行く約3時間の絶景ハイキングを楽しみました。
今回はそのまま麓まで下山する計画を急に立てて、ハイキング開始

晴天のハイキングは景色が良くて最高!写真やビデオを撮ったりと気分上々。
ハイキングをしている人は少ないけれど、山を走っている人が結構多い。

ここシャモニー は8月末に行われるウルトラマラソンUltra Trail du Mont-Blancで有名な場所。その時期はシャモニー に鉄人ランナー達が集まり、活気に満ちているそうです

このコース、高低差1200m以上、距離にして13kmの実は結構辛いコースでした。
下りばかりでだんだん足腰が辛くなってくる。
日没前までには下山できるように、急ぎ足で歩くけれど、シャモニーの街になかなか近づかない。
山のテラスでビールを飲んではしゃいで、ゆっくりし過ぎたと後悔。。。

なんとか6時半前にゴンドラ乗り場に到着してハイキンング完了。
膝が笑ってもう動けない(涙)。
そこからのバスも見つからず、街中を1.5kmとぼとぼ歩いてホテルへ向かいました。
途中、大好きなスーパーで食材の買い出しをしたけれど、疲れすぎて呆然。。。
が、必要な食材とワインはしっかりゲットしました。

旅のTips 9. 事前にネットでの情報収集が大事

旅のTips 9

ハイキングコースやリフト運行など、事前にネットでの情報収集が大事
ハイキングでは、どんなコースがあるのか事前に調べていくことが大事。
ゴンドラやリフトがいつまで動いているのか確認しよう。私が行った9月末はすでに夏のハイキングシーズンが終わっいて、ほとんどのリフトやゴンドラは運行停止でした。あとで知ったのですが、こちらサイトでシャモニー 周辺のハイキングコースが確認できてとても便利でした。

キッチン付きのホテルでクッキング

現地の食材を使ってクッキングを楽しむのは、旅の楽しみの一つ。
特にヴィーガンだと、旅先で自炊できるとかなり楽です。
そのために、味噌や醤油、昆布出汁などの調味料は日本から持参します。
シャモニー に滞在中、和洋なFusionのヴィーガン料理をたくさん作りました。

ホテルの近くにスーパーとBio(ビオ)ショップがあり、とても便利でした。
Bioショップはオーガニック やヴィーガン食材が手に入るので、とても嬉しい存在です。結局、滞在中毎日スーパーやBioショップで買い出しをしました。

Bioショップでは、ヴィ―ガンチーズや豆腐ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)などを購入しました。
いろいろ工夫しながら現地の食材で自炊を楽しみ、まさに暮らすように旅するヴィーガン生活が堪能できました。

今回作ったメニュー:
・毎食のカラフルサラダ
・十割そばと野菜たっぷりのトマトソース添え
・きのこのフライドライスとひじきの煮物
・きのことヴィーガンチーズのそば粉のガレット 
・ガレット生地でマルゲリータピザ
・きのこと豆腐の炒めもの などなど

ローカルワインが美味しい!
ワインは毎晩一本は飲んでいました(笑)。

旅のTips 10. キッチン付きの部屋で自炊生活、日本の調味料を持参

旅のTips 10

キッチン付きの部屋を借りて、クッキングを楽しむのがオススメです。
「暮らすような」感覚が味わえ、食費が抑えられます。日本から調味料を持参しよう。

・日本の調味料を小さい小瓶に入れて持っていくとかなり重宝します。醤油、だし、味噌、オリーブオイル、塩・胡椒など。
*塩やオリーブオイルなどはフランスで買って持って帰りたいのですが、最初少しの間使える程度のものがあると便利。
・ジップロックやナイロン袋を持っていくのもおすすめ。
日本の包丁とmy箸は特に必需品。
キッチン道具が揃っている部屋でも、よく切れる包丁はほぼ期待できません。
注:包丁は手荷物で機内には持ち込めないので注意。

Day4a. 素敵なカフェChalet La Floriaへのハイキング

朝10時にラーメン店Tanpopoの従業員のトモコさんが、自家製の天然酵母で作ったパンを届けに来てくれました。グルテンフリーのトモコさん、イギリス人の旦那様が帰省中でせっかく作ったパンを食べる人がいないので、私たちに食べて欲しいとのこと。
大歓迎です!!

トモコさんはスキーが好き過ぎて、このスキーリゾートのシャモニー に移り住んできた日本人女性。夏は旦那さんとハイキングを楽しみ、シャモニー の山々を熟知しています。

トモコさんからハイキングコースをいろいろ伺い、今日のコースは、Aiguilles Rougesの山腹にある展望の良い素敵なカフェ”Chalet La Floria”1350mへのコースと決定。昨日の疲れもあり、ホテルから近く、比較的簡単なコースを選ぶことにしました。

ホテルを出てすぐに羊の群れに遭遇。きゃーかわいい〜!!
私たちのホテルの前に広がる芝生エリアにしばらく放牧されていました。

1時間ほどのハイクで素敵なカフェに到着。
雨が降ったらカフェが閉店になるというので、空模様を見て迷わずカフェで休憩することにしました。

Mont Blanc、Dru、Chamonix針峰群などの山々を望める、お花がいっぱいのラブリーなカフェ。今日は曇りでしたが、天気だったら最高な景色だろうな〜と思う。
お目当てのブルーベリータルトと紅茶をいただいて大満足。
タルトはきっと卵が入ってヴィーガンではないけれど、旅の時は柔軟に楽しもう。無理なくフレキシブル(柔軟な)ヴィーガンでいきます。

カフェの後、その先1時間ほどハイクしてUターン。
カフェの手前まで戻ってきて、テーブルで、持ってきたおにぎりとメスティンに詰めたサラダでランチタイム。サーモスに入れた紅茶であたたまります。
すぐに雨も降ってきて、カフェも閉店のようでした。
あの時カフェでタルトを食べておいて大正解!

今日のハイキングは、英語でいう”Lovely hiking”。
昨日のハイキングは、”Super gorgeous but tough”なハイキング。。。

このカフェへのハイキングコースのYoutubuビデオを見つけました。晴れていたらこんな感じなんでしょうね。

ホテルに戻って、トモコさんのパンをいただきながらディナー。
トモコさんの自家製パンが本当に美味しくで感動。

旅のTips 11. 柔軟なヴィーガンになろう

旅のTips 11
旅行中は無理をしないで、柔軟なヴィ―ガンになろう!

特に旅行中は外食の機会が多く、完全ヴィーガンの食事法を貫くのはかなり無理があります。その時、その場所でしか味わえない貴重な機会を楽しみたい。
できる時はヴィーガン、できない時は柔軟なフレキシブル・ヴィーガンで旅を楽しもう。

Day5a. ブエ駅(Le Buet )からの川沿いのハイキングコースLa Pierre à Bérard

快適な川沿いのハイキングコースLa Pierre à Bérardを一日楽しみました。
まずは、トモコさんが、シャモニー の隣町のスキーリゾート、アージャンティエー ル(ARGENTIÈRE)1252mまで送ってくれて、街を案内してくれました。
トモコさんと別れて列車でブィエ駅(Le Buet)へ移動。

そこからベラール川沿いのなだらかなハイキングコースへ。
まずは30分ほど歩いて到着する美しいベラール滝Cascade de Bérardで釘付けに。
ここでなぜか一眼レフのカメラレッスン。友達から教わりながら滝の流れを撮る練習。
滝の写真をたくさん撮り過ぎてなかなか前に進めない。

このコースの最終地の避難小屋Refuge de la Pierre à Bérardまでは、体力的にもとても行けないと思っていましたが、川沿いのコースをひたすら歩き続けるとなんとか避難小屋に到着できました。


小屋は標高が1 925mと高くてかなり寒く、残雪もところどこに。
夏はここで宿泊もできるようですが、行った時はドアも開かず寒々しい様子。

とりあえず、ここでお待ちかねのアウトドアクッキングでランチタイム!
トモコさんが持ってきてくれたバーナーのカートリッジが合わず、バーナーは無念に使えないことが判明。
しかし、このような数々の失敗を経て、私は日本からメスティン(アルミの弁当箱型の調理器具)と固形燃料を持ってきている。これで暖かいうどんと焼きそばを作ろうと張り切ってメスティンを取り出して準備に取りかかりました。

が、持ってきたはずの肝心のライターがない!
焦ってどうしても見つからない。
時間切れで、念願のアウトドアクッキングを無念のリタイア。。。(ガーン!)

仕方なくおにぎりとクラッカーの冷たいランチをボリボリ食べる。
そしてなぜかフランスの山でひじきの冷たい煮物も。。。
水筒の中身は冷たい水で、あったかいお茶が欲しい。
それでも少し食べたので、エネルギーチャージできて良かった。
帰り道を急ごう。

帰りは5時の列車に間に合うように、急ぎ足で下山。
今日はこんな長時間歩くとは思わず、かなりクタクタです。
駅の近くで、農家を横切ろうとしたら2匹の家畜のロバに遭遇。


友達はロバの頭をなでなでして平気で去っていったけれど、私は固まって動けなくなってしまいました(涙)。
ロバさんごめんなさい。

 

5時の列車になんとか間に合って、シャモニーに到着。
ずっと暖かい飲み物が欲しかったので、帰りにバーでCoffeeとクリームブリュレを食べてほっと一息。友達は冷え冷えのベルギービールを飲んで上機嫌。

Day6a. ショッピングとタンポポの味噌らーめん

朝からの雨が雪に変わり、あっという間にホテルの前が真っ白に。
そしてシャモニー の街も山も雪化粧。

今日はシャモニーの滞在最終日でハイキングは無しのリラックスな日。
ゆっくり朝食を食べて、お土産などのショッピングをしに中心街へ。
雪景色のシャモニーもとても素敵。

まずは、シャモニーの土曜のマルシェ(朝市)へ。
こんな雪の中でもマルシェが開かれていてうれしい。
チーズや野菜などの色鮮やかな食品が並び、フランスのマルシェは大好き!
去年、リオンのマルシェで買えなくて後悔したので、オリーブの実を大量に買い込む。測り売りでビニール袋に入ったオリーブ、崩れるに持って帰れるか心配でしたが。

街のお土産店で、アウトドア用のカップやポストカードなどを購入。
アウトドアショップや山の専門店がたくさんあり、見るだけでも楽しい。

そして、再度ラーメン店Tanpopo(タンポポ)に寄って、ヴィーガン味噌らーめんを注文。すると有本さんがキクラゲなどのヴィーガンのトッピングを特別にサービスしてくれました。山椒の瓶詰めのお土産もいただいて本当に感謝。
この日も満席で、まだまだ「タンポポ」の「夏」シーズンは終わらない様子。
また、タンポポのらーめん食べにきます!

そして、ホテルに帰って休憩して、やはり少しハイキング。

旅のTips 12. お気に入りのポストカードを買って送ろう

旅のTips 12
訪問先でお気に入りのポストカードを買って送ろう。
ポストカードは家族や友達に現地から送ると喜ばれます。旅の思い出にも。

私はいつもはポストカードを買って帰って、思い出に飾るだけでした。が、今回は友達に勧められ、田舎で暮らす両親宛にシャモニー からポストカードを送りました。
(きっとこのコロナの時期に何やってるんだとびっくりすると思うけれど。。。)

Day6b. トモコさんとホームパーティ

シャモニー 最後の夜は、滞在中お世話になったトモコさんを誘って、ちょっとしたホームパーティをしました。

メニューは全て、グルテンフリーのヴィーガン料理。
・メインはそばとファラフェルのトマトソース煮込み
・きのこと豆腐の炒め物
・茹でたモロッコインゲン
・カラフルサラダとディッピングソース
・レッドワインと日本酒(日本から持参)

友達がほとんどの料理を作ってくれたので、私の出る幕ナシ。

トモコさんのシャモニー に住み始めた理由や海外で長期に滞在をする秘訣、スキーへの情熱など、その他いろんなお話をしながら夜が更けていきました。

Day8a. シャモニー からジュネーブ空港へ移動

朝9時半にトモコさんに車でピックアップしてもらい、シャモニー のバスターミナルへ。バスでジュネーブ空港へ向かいます。
トモコさんには本当にお世話になりました。

バスで1時間20分でジュネーブ空港へ到着。
行きはジュネーブ駅から列車でシャモニー に2日かけて到着しましたが、直行便のバスはかなり速いくて値段も安い(10ユーロ以下)。
これから、ジュネーブから南仏のニースに向かいます。

続き→ 南仏の海岸のリゾート地、ニースへ
(4)ヴィーガンで旅するヨーロッパ:フランス・ニース編

ヴィ―ガンで旅するヨーロッパ

 
 

 

 

Written by
FCJ編集部
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